そもそも神前式の結婚式とはどんなものか?

神前式の結婚式とは、神社の神殿で結婚の儀を行う形態の式を指します。そこでは三献の儀や玉串拝礼の儀などを通じて、今まで自分たち二人の人生を支えてくれた家族や親族あるいは友人や知人に対し、感謝の意思を表します。同時に、二人の縁を結んでくれた神々の前で結婚を報告し、これから夫婦としての新たな出発や永遠の愛を誓います。

神前式ならではの魅力とは?

教会式系や無宗派の結婚式が目立つ中で、あえて神前式による結婚式を行う意味には、その魅力から説明することが可能です。まずは何といっても、古くから受け継がれる日本の伝統や文化を体感できること。神社という日本人が守り続けてきた神聖な場所であれば、静寂に包まれた厳かな雰囲気の中で心清らかにして、夫婦二人の絆を強めることが期待できます。これは式に参加した両者の家族をはじめ、親族や友人あるいは知人などにも同じことが言えます。神前式では三献の儀や親族盃の儀において、お神酒を注いだ盃を参加者一同が口にします。このような儀式を通じて全員の一体感を高め、今後へ向けて結束力も強まります。神社という場所は古来、日本人のライフステージと密接に結びついてきました。初詣や厄除けの他、宮参りや七五三そして結婚式など、あらゆる人生のシーンで神社が活用されています。神前式で結婚式を挙げた後の人生も、出産や七五三あるいは入学や就職といったライフステージのたびに利用することで、その神社とは長く付き合い続けることもできるでしょう。

現在の神前式は、1900年の5月10日に当時の大正天皇が宮中賢所大前にて執り行われた御婚儀がきっかけとなって全国的に普及したと言われています。